良い踊り
まだ駆け出しの頃、先輩の踊り手から「フラメンコに関しては、上手い下手を超えて、好感の持てる踊りと持てない踊りがある。」と言われた。
感動は技術に対してするものではなく、表現に対してするものだと、私も思う。
ただ、技術は分かりやすい。
人は上手い下手を語りたがるが、それは簡単だからだ。
全ての芸術の中で、技術はその一部でしかない。
私は感動したくてフラメンコを観て、心を分かち合いたくて表現を生業としている。
なによりも澄んだ目で踊り、澄んだ目でフラメンコと関わっていきたいと思う。
表現はまず、そこから。
良い踊りもそこからだと思っている。
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