マントンは怖い。しかし

昨日の本番はマントン付きのグアヒラ。
マントンを扱う時には誰もが本番前、恐怖に感じるはず。
マントンが髪に引っかかったらどうしよう、、、
いやいや、髪飾りやピアスに引っかかったらどうしよう、、、
まさか、客席のワイングラスなんて引っかけてこないよね、、、
まさかギターなんて釣ってこないよ、、、
マイクスタンドなんてさらってはこない、、
まさか、そんな事、、、、
ないよね???

限りない自問自答の渦にはまり、その恐怖は終わる事がない。
そう。
本番が無事に終わるまでは。

私は昨日、考えうる限り最上級に恐ろしい、そしてなかなか引っかりがとれなくて、踊りを中断するような事態になった。

マイクスタンドを底引網のようにさらってきてしまった、、、
そして、なかなか取れなかった。

こういう時、どうするか?
なんて無いです。
どうにかして踊り続けるしか無い。
その時に出るのはあるがままの性格です。

リスクがあるから、アレグリとソレア以外は踊らないと公言した踊り手さんがいましたが、フラメンコは多様で深い。
リスクはあっても、マントンで広がる表現の海は遥かで美しい。
海を前にしたら、まず入ってみましょう。
失敗の先には必ず何かある。

西野マユミ フラメンコ教室 CONTIGO

東十条と新八柱(みのり台)でフラメンコ教室を開いています。 講師は都内周辺で活躍する踊り手です。